『○○さんがやるんだったら、私、手伝いますよ。』
今日はテスト勉強でろくに睡眠を取ってなかったこともあり、お昼1時頃まで爆睡をかまし、午後は1ヶ月ぶりに一緒に会社を立ち上げた友人とサザンテラスでお茶してきた。
僕は1年間休学してたので、18卒になるのだが、彼はいよいよこれから本格化していく17卒。
彼のこれまでは複数のベンチャーで長期インターンをしたり、関わりのある社会人もほとんどがベンチャー系の方々だったために、新卒としてしっかりと裁量もって働ける(メガ)ベンチャーへの就職を当初(去年の10月くらい?)考えてたらしい。
だけども、就活がだんだんと本格化していくにつれ、「自分は本当にベンチャーという環境を望んでいるのか?」と自問自答する機会が多くなったとのこと。
つまり、心の底から「ベンチャーへ行きたい!」と思えなかったらしい。
そして結論から言うと、彼は「大手企業」への就職を選択した。
その理由は、「将来的にある程度大きな組織を引っ張っていくリーダーシップを身に付けるためには大手という環境(彼はパズルのピースと言っていた)が合っている」とのこと。
彼は30歳手前までに、『人々の課題解決をサポートできる人材になりたい』という想いがある。
それには、
・多くのフォロワーを惹きつけるリーダーシップ
・市場や経済の動きを的確に捉えられる先見性、知識・教養
・実践的な企業財務(コーポレートファイナンス)スキル
などなど、挙げればキリがないと思うが、
これまで自分が親しみやすい「ベンチャー」という環境よりも、これまで自分が苦手にしていたり、考えが理解できないような人々が数多く集まる大手で経験を積むほうが、今の自分には最も刺激になるかつ、その後のキャリアにも大きく影響すると彼は考えたみたい。
「将来自分が、組織として大きな課題に立ち向かう時に『○○さんがやるんだったら、私、手伝いますよ。』『協力しますよ。』『一緒にやります!』と言われる人間性を養う必要がある。それは結果を出すためのスキルや技術的な部分よりも遥かに大きいもの。」
と、彼は言っていた。
自分では考えられないようなワケも分からん奴らがわんさか集まる環境の方が、大いに刺激的なのだというのが彼の選択における決定打。
僕はその話を聞いて、「ふむふむ。それはそれで自分で決めたのならいんじゃないっすか。」と、他人事のように感じていたが、別にそこに悪気も反感もなく純粋に素直に「いんじゃないっすか。」と思った。
自分自身、正直あまり他人が決断した選択肢(キャリア)とかには興味がない。
だから、もともと他人と自分を比較して優劣をつけることもさほどない。だけど刺激や学びはめちゃくちゃうける。
(昔は嫌というほど他人と比較する人間だったけどw)
むしろ、その彼の話を聞いて、学びというか共感する考えが2つあった。
1つは、「将来ありたい姿に対して必要な『ピース』を当てはめる考え」である点。
2つ目が「『○○さんがやるんだったら、私、手伝いますよ。』と言われるリーダーを目指している」という点。
1つ目については、別に普通っちゃ普通の考えだと思われやすいけど、物事を「パズル」に例えることで自分の頭の中を整理したり、キャリアを見つめる上で非常に考えやすくなる。
"ピース"という言葉には、シンプルな思考という意味が一気に凝縮されている気がして、意外と日常や複雑なことを考えていると忘れがちであると思った。
そして2つ目。これが結構重要。要は「人間性」がミソになるという話。
毎日仕事で結果を出すことに追われていたり、自分のモチベーションの源泉が何が何だかわからない状態にあると、人は「自分さえ良ければいい」や「結果にコミットしすぎて、金さえ稼げればいい」という感情に陥って、人を見下したり、愚痴や不満をひたすら並べるようになる。
おそらく働く中でどんなに結果を出していても、そこに人間性が伴っていなければ、「個の力」にしかならない。おそらくそういう人に限って、自分の結果は自分だけの力で出したものだと可哀想な認識をする。
『組織を自分が持った時に、世の中に対して大きなインパクトを与えられる程のリーダーシップを身に付けられる素地が自分にはあるか?』
これは結構重要な問いだと彼の話を聞いて思った。
もちろん、そういったリーダーシップは、
「(仕事や業界に対する)知識」×「スキル」×「情熱」×「人間性」
があってはじめて、実践できるのかもしれない。
が、その中でも人間性や情熱は人によって、かなり大きな差がある。
というより、ビジネスマン、いや人間としての基盤であって、そこに技術的な知識やスキルが掛け合わせられるのかもしれない。
ここらへん、もう少し自分なりの解を納得できるように模索していきたい。
「リーダーとして大切なのは何なのか。」
これからも精進していきます。もっと頑張ります。